フロイト著作集第１巻

翻訳正誤表（気づいたところだけ）

『精神分析入門』

第１３−１６講

　

第１３講

著作集ｐ１６３／新潮文庫（旧版）ｐ２５５

意識的な観念と全く同様のものなのです

意識的な思考と全く同様のものなのです

　

幼児期についての注目すべき記憶喪失に

幼児期についての注目すべき健忘に

　

後年の体験とは違って記憶に残っていない

後年の体験とは違って記憶保持Gedaechtnisに痕跡を残していない

　

記憶の欠落をもっている人のほうが

記憶保持Gedaechtnisに空白のある人のほうが

　

著作集ｐ１６４

記憶力は幼児期のほうが優れているはずです。また記憶の機能を

記憶保持Gedaechtnisは幼児期のほうが能力が高いはずです。また記憶保持Gedaechtnisの機能を

　

知的にひどく低い人でも優れた記憶力を持った人がいます。

知的にひどく低い人でも優れた記憶保持Gedaechtnisを持った人がいます。

　

文庫ｐ２５７

われわれの記憶は、われわれが後年の生活の中で遭遇するさまざまな印象材料に対しては、ある処理、すなわち淘汰を行います。

われわれの記憶保持Gedaechtnisは、われわれが後年の生活の中で遭遇するさまざまな印象材料に対しては、淘汰を行います。

　

凝縮、特に移動という、みなさん熟知の過程をへて、記憶の中では重要とはみえない他のものによって代理されているに過ぎないのです。

圧縮や、この場合は特に移動という、みなさん熟知のプロセスを経て、重要とはみえない他のものが記憶の中では代役をしているに過ぎないのです。

　

文庫ｐ２５８

自分のほうから意識に浮かび上がってくることがあるのです。（文庫）

無意識から浮かび上がってくることがあるのです。（著作集）

著作集の訳を取りたい。

　

著作集ｐ１６５

意識しているのはその反対のものなのに

意識的なものはその反対なのに

　

文庫ｐ２５９

この性悪な願望のうごめきは

この邪悪な願望の動きは

　

また意識されていたことを指摘することができる

また意識的であったことを指摘することができる

　

・目の前で死んだらいい、と思っていることを意味する

・目の前で死んだらいい、ということを意味する

　

このような願望を抱いていた

このような死の願望を抱いていた

　

著作集ｐ１６６

さまざまの行為に置き換えてきました

さまざまの行動に変換してきました

　

文庫ｐ２６０

憎悪の感情についても

憎悪の動きについても

　

憎悪の心の動きは、過去に属し、かつては意識されていて

憎悪の動きは、過去に属し、かつては意識的であって

　

ここでみなさんにご注意申し上げたいのは、夢を額面通りに受け取ることなく、夢の意味をその解釈に従って考慮するように

ここでみなさんにひとつだけご注意申し上げたいのは、夢を言葉通りに受け取ることなく、夢の意味をその解釈が済んでから考慮するように

２００１年９月１５日追加分。この段落に挙げられている父親の夢も、前段落の婦人の夢も、顕在夢に近親者の死が現れているわけではない（つまり、近親者が死ぬ夢を見たわけではない）ことに注意。この内容は、第１４講第３段落に関連している。

　

この死の願望も昔はたしかに存在したし、それは思い出してみることによって確認されるけれども、それだけではまだ何の説明にもなっていない。

たとえこの死の願望がかつて存在したし、それは記憶によって確認されるとしても、それだけではまだ何の説明にもなっていない。

　

感情をともなわない、たんなる追想として無意識のうちに存在しているにすぎず、強力な心の動きとしては存在していないのだ。それが存在していることとを証拠だてるものは何もない。

情動をともなわない、たんなる記憶として無意識のうちに存在しているにすぎず、強力な動きとして存在しているわけではないのだ。強力な動きに該当するものは何もない。

　

思い出されるのであろうか。

想起されるのであろうか。

　

著作集ｐ１６７

だれかを亡きものにしたいという願望を

除去したいという願望Beseitigungswuenschenを

　

このある時期とは、人生の最初の数年間の幼児の時代です。この時期には、この種のエゴイズムが、しばしば極端にはっきりした姿を見せることもありますが、通例はその萌芽だとはっきりわかる姿で、もっと正しくいえばその名残という姿で現れます。この時代は、例の記憶喪失によって覆われてしまう時代です。

後年には健忘によって覆われてしまう最初の数年間の幼児が、この種のエゴイズムをしばしば極端な姿で示してくれますが、それはいつもきまって、明らかな萌芽Ansaetzeとして、もっと正しくいえばその残骸Ueberresteとして認められます。

　

文庫ｐ２６２

愛の感情はエゴイズムと無関係なものになります

愛の動きはエゴイズムと無関係なものになります

　

両親の兄弟姉妹に対する態度を、両親に対する態度に比較してみると、このエゴイズムというものについて教えられるところが多いでしょう。

両親の兄弟姉妹に対する構え〈＝体制、Einstellung〉を、両親に対する構え〈＝体制、Einstellung〉に比較してみると、この関係について教えられるところが多いでしょう。

このあとこの章では「態度」という語は全て同様に改める。

　

このような心的態度がやさしい態度によって完全に取って代られることもしばしばあります。いや、憎しみの上にやさしい態度が覆いかぶさるといったほうがいいかもしれません。しかし、敵意をもった態度のほうが、やさしい態度より早期にみられるのが普通です。

このような構え〈＝体制、Einstellung〉が情愛的な構え〈＝体制、Einstellung〉によって完全に取って代られることもしばしばあります。いや、前者の上に後者が覆いかぶさるといったほうがいいかもしれません。しかし通常は敵対的な構え〈＝体制、Einstellung〉のほうが、より早期からみられることが普通です。

　

著作集ｐ１６８

ある種の同情を呼び覚ますことがあります。

ある種の共感Sympathienを呼び覚ますことがあります。

　

文庫ｐ２６３

やさしい心づかいが芽生え、母親らしい感情の動きが活動しはじめます。

配慮にみちたvorsorglich、母親らしい動きが活動しはじめます。

　

敵意の感情の動きは

敵対的な動きは

　

理想と大きな隔たりがあることがわかります

理想としばしば大きな隔たりがあることがわかります

　

もしいたわりの気持と愛情による抑制がなかったならば

もし孝順と情愛的動きが付け加わることによって抑留zerueckhaltenされなかったならば

　

著作集ｐ１６９／文庫ｐ２６４

娘は自分の意志を抑えつけ

娘は自分の意志を制限し

　

時としては、この抑圧に反抗する競争相手とさえみなすことがあります。

時としては、母親自身はこの抑圧に逆らっていると考え、母親を競争相手とみなすことがあります。

　

息子の意欲的な活動や早期における性的なよろこびを妨げ

息子が意志的活動や早すぎる性的な享楽への接近路をさえぎりversperren

　

享受を妨げています

享受への道も遮断しています

　

不変の愛情

不変の情愛Zaetlichkeit

　

同性の親を亡きものにしたい

同性の親を除去beseitigungしたい

　

文庫ｐ２６５

同情という仮面をかぶっている夢の第三例のように

同苦Mitleidという仮面をかぶっている夢の第三例のように

著作集ｐ１５３／文庫ｐ２３９の夢。

　

敵意がもっとやさしい感情の背後にしりぞき、それに抑えられている場合のほうがはるかに多いのです。敵意は、夢がこれをいわば分離させてくれるまで待たなければ、はっきりとはわからないものなのです。

敵意がもっと情愛的な動きの背後にしりぞき、それに禁圧されている場合のほうがはるかに多いのであって、敵意は、ある夢がこれをいわば取り出させて〈＝単離させて〉くれるのを待ち受けているにちがいないのです。

　

このような分離化によって

このような単離によって

　

最も根深い、最もありふれた疎外の動機が（著作集）

最も根深い、最もありふれた疎遠の動機が（文庫）

よそよそしさの、最も根深い最もありふれた動機が

文庫の方なら意味は通る。

　

性的な特性がはっきりと強調されている愛情をめぐる競争なのです。

性的な特性がはっきりと強調されている、愛情をめぐる競争なのです。

　

著作集ｐ１７０

特殊なやさしい情愛を示し始め

特別な情愛を示し始め

　

父親に対する自分のやさしい愛情を妨げ

父親に対する自分の情愛的関係を妨げ

　

文庫ｐ２６６

両親の側からの刺激に対して

両親の側からのそそのかしAnregungに対して

　

感情関係を否認しなかった人々も

感情関係を非認Ableugnungしなかった人々も

　

この点では何も拒んでみたり

この点では何も否認Verleugnungしたり

　

著作集ｐ１７１／文庫ｐ２６７

父親が幼児の性行動を威嚇したり制限したりする

父親が早期幼児期の性的活動を威嚇したり堰き止めたりする

　

法外な性的欲望の他の一部の由来

過度の性的な動きの他の部分の由来

　

幼児に性生活があることを否定し

幼児に性生活があることを棄却apsprechenし

　

文庫ｐ２６８

性器の役割を他の器官や身体部位に置き換えていること

性器の役割を他の器官や身体部位に転移していることUebertragung

　

幼児はその最初の性的な欲望と好奇心とを

幼児はその最初の性的な情欲Geluestと好奇心とを

　

著作集ｐ１７２

幼児がこれらの欲望のすべてをごくわずかしか活動させていないのは、一方ではこれらの欲望の強さが

幼児がこれらの動きのすべてをごくわずかしか活動させていないのは、一方ではその強さが

　

性愛の表明をただちに強く圧迫してしまう

性的な表出をただちに強く禁圧unterdrueckenしてしまう

　

教育によるこの圧迫は理論化されます

教育によるこの禁圧Unterdrueckungは理論のなかでも続いています

　

性愛の表明

性的な表出

　

その全体を否認する

その全体を非認ableugnenする

　

文庫ｐ２６９

礼節という法廷や法律に対して

道義Sitteという法廷や掟Gesetzに対して

　

幼児型の状態への退行

幼児型の状態への退歩Rueckschritt

　

これに対する禁圧に

これに対する禁止に

　

この近親相姦への恐怖を解明するためには

この近親相姦への躊躇Scheuを解明するためには

　

著作集ｐ１７３／文庫ｐ２７０

我われの心の中に邪悪なものを

我われのなかに邪悪なものを

　

文庫ｐ２７１

夢の邪悪な欲望の動きが

夢の邪悪な動きが

　

心情の世界には理性的でないいろいろのことが起こります。

心には理性的でないいろいろのことが起こります。

　

著作集ｐ１７４

形式的な退行であるだけではなく、実質的な退行でもあるということです。

形式的な退行であるだけではなく、素材面materiellでの退行でもあるということです。

　

無意識についてのわれわれの考えは

無意識的なものについてのわれわれの考えは

　

無意識はもはや、その時に

無意識的とはもはや、その時に

　

文庫ｐ２７３

心的刺激を片づけるのに

心的刺激を処理するerledigenのに

　

昔の心的興奮（文庫）

昔の心的欲動（著作集）

昔の心的な動き

　

形式的退行に付加される実質的退行は

形式的退行に付加される素材面materiellでの退行は

２００１年６月３日作成／２００１年９月１７日増補改訂（改訂分は行頭の「・」で表記）

第１４講

著作集ｐ１７５／文庫ｐ２７４

思想や観念を幻覚的体験に置き換える

思想や観念を幻覚的体験に変換Umsetzungする

　

・われわれははじめから、歪められた夢も幼児型の夢と同じ観点から眺めることができるであろうという期待をもっていました。この期待が最初に満たされることによって、本来すべての夢は　−幼児の夢であって、幼児型の材料、すなわち幼児的な心的欲動や心的機制のもとに動いていることがわかったのであります。

・われわれははじめから、歪曲された夢も幼児的infantilな夢と同じ観点から眺めたいという期待をもっていました。この期待が最初に充足〈＝実現〉Erfuellungされることによって、本来すべての夢は子供Kindの夢であって、幼児的infantilな材料、すなわち子供じみたkindlich心的動きや機制のもとに働いていることがわかったのであります。

第８講の最終段落から、第９講の「奉仕の夢」に至る部分を指すと思われる。

　

著作集ｐ１７６／文庫ｐ２７５

本能的に身を守ろうとします。

本能的に防衛の努力を行います。

　

すぐに最小限の範囲にまで圧縮し、できればひとつの標語にしてしまおうというのも、こうした態度のあらわれなのです。

すぐに最小限の範囲にまで矮小化し、できればひとつの標語に要約してしまおうというのも、こうした防衛努力のあらわれなのです。

　

夢は願望の充足なのだときくと、素人はすぐに、ではその願望充足はどこにあるのかと尋ねます。そしてこの質問を突きつける一方ではすぐに、そんなことはありえないと言うのです。

素人は願望充足はどこにあるのかという問いを立てるものです。夢は願望の充足なのだときくとすぐにこの問いを立てて、そんなことはありえないと答えるのです。

　

しかしわれわれはまた

われわれはまた

　

文庫ｐ２７６

願望充足の理論を否定する素人批評家の態度は

願望充足の理論を拒否ablehnenする素人批評家の態度は

　

検閲された夢の願望を否定する態度の代理的発露にほかならないのです。

検閲された夢の願望を拒否Ablehnungすることの代理物であり発露にほかならないのです。

この段落は文庫ｐ２６０と関連している。

　

苦痛の感情の一部が

苦痛の情動Affectの一部が

　

著作集ｐ１７７

内容の意味を変えるよりも感情内容を変えるほうがはるかに難しい

内容の意味を変えるよりも情動Affectの意味を変えるほうがはるかに難しい

　

情動は間々きわめて強い抵抗を示します

情動はときにきわめて強い耐性を示しますresistent

　

文庫ｐ２７８

夢をみた人は自分の願望を非難し

夢をみた人は自分の願望を排除verwerfenし

　

著作集ｐ１７８

不安夢は、いわばむきだしの願望充足なのです。

不安夢はしばしばむきだしの願望充足なのです。

　

文庫ｐ２７９

・いまわしい願望の充足なのですが。 そこには、検閲の代わりに不安が生じてきたのです。

・排除されたverworfen願望の充足なのですが。 そこには、検閲の代わりに不安増進Angstentwicklungが生じてきたのです。

　

ふだんは抑えられていたこれらの願望の強さに対する不安である

ふだんは鎮圧niederhaltenされていたこれらの願望の強さに対する不安である

　

著作集ｐ１７９／文庫ｐ２８０

・歪曲の代わりに不安を引き起こして眠りの状態を廃棄する

・歪曲の代わりに、不安増進Angstentwicklungによって眠りの状態を放棄する

　

文庫ｐ２８１

なぜこの邪悪な忌まわしい願望が、ほかならぬ夜という時間にだけうごめきはじめて

なぜこの邪悪な排除verwerfenされた願望が、ほかならぬ夜という時間にだけ動いて

　

心的活動の他の関心事と同じく

心的生活の他の関心と同じく

　

都合のいいように停止されるか

都合のいいように撤廃einziehenされるか

　

著作集ｐ１８０

検閲力の低下することが恐ろしいので

検閲力の低下の帰結が恐ろしいので

　

検閲の廃止が愚かしい不注意を意味しているものではない

検閲の撤廃Einziehungが、愚かしい軽率な行動にでることを意味しているわけではない

　

文庫ｐ２８２

・神経症患者の場合には、われわれはこの童話の中にだけまだ名残をとどめている第三の願望の動機となっているものをも発見することになるのです。さて、このような懲罰の意向は人間の心的活動の中にはたくさんあります。これは非常に強いもので、苦痛の夢の一部分はこの意向から出てきたものだといってもいいのです。おそらくみなさんはここで、ご自慢の願望充足の学説ももうこれでほとんど出つくしてしまったのではないかとおっしゃるでしょう。しかし、もう少しくわしくみれば、みなさんはそれが間違いであることを認められるでしょう。のちに引用する夢のあり方の多様性を考えてみると　−他の多くの著者たちの意見もそうですが−　願望充足、不安実現、懲罰実現という三つの解決方法ではあまりにも窮屈すぎるのです。

・神経症者においては、われわれはこの童話の中にまだひとつ残ってuebrigbleibenいる第三の願望の動機づけを再発見することになるでしょう。さて、上のような懲罰傾向は人間の心的生活の中にはたくさんあります。これは非常に強いもので、苦痛の夢の一部分Anteilはこの傾向から出てきたものだといってもいいのです。おそらくみなさんはいまここで、こんなふうではご自慢の願望充足〈に該当する夢〉はあまり多くは残らuebrigbleibenない、とおっしゃるでしょう。しかし、もう少しくわしくみれば、みなさんもご自分が間違っていることを認められるでしょう。のちに引用するように夢の可能なあり方は多様である　−他の多くの著者たちの意見もそうです−　のに対して、願望充足〈＝実現〉Erfuellung−不安充足〈＝実現〉Erfuellung−懲罰充足〈＝実現〉Erfuellungという解決は、きちんと限定されたものなのです。

　

対立物同士は連想の中では特に近い関係をもち、すでにお話ししたとおり、無意識の世界では一致するのです。

対立物同士は、〈観念の〉連合の中では特に近い関係にあり、すでにお話ししたとおり、無意識的なもののなかでは一致しているのです。

　

著作集ｐ１８１

どんなに歪曲された任意の夢に対しても

任意の歪曲された夢に対して

　

文庫ｐ１８３

・直接の代理です。ところで、この代理の形成は願望充足の仕業なのです。

・直接の代わりan stellen stehenです。ところで、この置き換えErsetzungは願望充足の仕業なのです。

「置き換えErsetzung」は直前の「芝居を見に行くことで置き換えErsetzungられています」の部分に合わせた。

　

著作集ｐ１８１／文庫ｐ２８４

何でもみたいという気持、あるいは好奇心は

窃視欲Schaulust、あるいは好奇心Neugierdeは

　

両親の性生活に向けられた性的好奇心であり

両親の性生活に向けられた性的窃視欲Schaulustであり

　

ほのめかす手近な代理物

暗示Andeutungする手近な代理物

「ほのめかし」はAnspielungで統一していく。

　

著作集ｐ１８２

彼女は自分の性的な好奇心を満足させてくれたために

彼女は、早い結婚が自分の性的な窃視欲Schaulustを満足〈＝解消〉befriedigenさせてくれたために

　

隠されている願望を証明するために

隠されている願望充足を証明するために

　

文庫ｐ２８５

夢は満たされた願望であるか

夢は充足〈＝実現〉erfuellenされた願望であるか

　

この意味の存在はそれほどはっきりしたものでありながら、なぜそれはいつも願望の充足という公式に押し込まれなければならないのか。

この意味は、どうして、明証的な証拠に逆らってまで、いつも繰り返し願望充足という公式に押し込まれなければならないのか。

　

警告や賛否をともなう熟慮

警告や、利害に関する熟慮

　

著作集ｐ１８３／文庫ｐ２８６

・この点での相違などは、他のところで一致していれば、それほど重大なことではないと考えることもできそうです。夢の意味と、その意味を認識する道とを発見したことで充分であるはずです。その反対に、もし私がこの意味をあまりにも狭く限定してしまったとすれば、それは後退でしょう。だがしかし、そんなことはありえません。

・この点での相違などは、他のところで一致していれば、それほど重大なことではないとお考えになるかもしれません。そうです、われわれは夢の意味と、その意味を認識する道とを発見しました。もし私がこの意味をあまりにも狭く規定してしまったとすれば、そこからやや後退したことになります。しかしそうではありません。

　

・第一の答えは、ありふれた答えですが、「なぜそうであってはいけないのか、私にはわからない」ということになります。私自身としては、とくにその意味がいろいろに解されることに異論があるわけではないのです。私としては、夢が多義的であっても一向にかまいません。ただ些細な事実で、夢に関するこのもっと幅広い便利な見解、すなわち、実際に夢は多義的であるという見解に反するものがあるのです。

・第一の答えは、こういう場合のいつもの答えですが、「なぜ多義的であってはならないのか、私にはわからない」ということになります。私には特に異論があるわけではないのです。私としては、夢が多義的であっても一向にかまいません。ただ実際に夢は多義的ではないという些細な事実だけが、夢に関するこのもっと広く受け入れられた便利な見解に対立しているのです。

　

文庫ｐ２８７

・それらによって代理される

・それらに置き換えersetzenられる

　

・無意識的な思考の働きに

・無意識的な思考の作業に

　

著作集ｐ１８４

・われわれは夢の形式をふたたびうちこわして、夢のできる源である潜在思想を、夢の代わりにつなぎ合わせて脈絡をつけようとするのです。

・たいていの場合、ひとはただ夢の形式をふたたびうちこわして、夢のできる源である潜在思想を、夢の代わりにつなぎ合わせて脈絡をつけることばかりに力を注いでしまいがちなのです。

　

・すべて無意識のうちに

・すべて無意識的に

　

文庫ｐ２８８

せいぜいのところ夢の働き自体

せいぜいのところ夢の作業自体

　

どちらかであるにちがいありません

どちらかにしてください

　

これに形を与える働き

これに形を与える作業

　

潜在思想という素材に働きかけた夢の作業です

思想の素材に働きかける夢の作業です

　

ですから、精神分析による観察もまた

そのうえ、分析による観察もまた

　

これらの思想に含めているのです

これらの思想にきまって付加するのです。

　

やはり同じように意識されない願望であり、この願望を満たすために

やはり同じように無意識的な願望であり、この願望を充足〈＝実現〉Erfuellungするために

　

著作集ｐ１８５／文庫ｐ２８９

願望充足というこの性格は恒常不変な性格ですが、もう一つの性格は種々に変化する可能性のあるものです。しかしこの性格も、それはそれなりに願望であるのですから、夢は日中の潜在的願望を、ある無意識的な願望の助けを借りて、充足されたものとして表現しているのです。

願望充足という一方の性格〈＝登場人物〉Charakterは恒常的ですが、もう一つの性格〈＝登場人物〉Charakterは種々に変化しうるものです。しかしこの性格〈＝登場人物〉Charakterも願望でありえますから、その場合夢は、ある日中の潜在的願望を、ある無意識的な願望の助けを借りて、充足〈＝実現〉erfuellenされたものとして表現することになります。

　

文庫ｐ２９０

芝居を見に行きたいという好奇心であり

芝居を見に行きたいという窃視欲Schaulustであり

　

この「見たい」という欲望は

この好奇心Neugierdeは

　

この見たいという好奇心を引き起こす機縁となったのではなく

窃視欲Schaulustを引き起こす機縁となったのではなく

　

著作集ｐ１８６

・この憤懣それ自体には夢を作り出すだけの力はなかったのです

・憤懣それ自体にも夢を作り出すだけの力はありませんでした

１０月１７日改訂

　

「さあ私は芝居へ行って、禁じられたものをなんでも見てかまわないのだ。でもあなたはだめです。私は結婚しているけれど、あなたは待たなければならない」というわけなのです。

「さあ私は芝居へ行って、禁じられたものをなんでも見てかまわないのだ、でもあなたはだめです」つまり「私は結婚しているけれど、あなたは待たなければならない」というわけなのです。

１０月１９日追加

　

文庫ｐ２９１

この好奇心の満足は

この窃視欲の満足〈＝解消〉Schaulustbefriedigungは

　

・劇場にきているが

・劇場に座っているが

１０月１９日追加

　

・この好奇心と競争心とが満足される場面には、その背後に夢の潜在思想がまだ隠れている夢の内容のあの部分が

・この満足状況には、夢の内容のうち、その背後に夢の潜在思想がまだ隠れている部分が

１０月１３日改訂分

　

いま述べたほのめかしから苦痛の潜在思想を再現しなければならないのです

この暗示Andeutungから苦痛の潜在思想を再現しなければならないのです

暗示Andeutungは文庫ｐ２８４を参照。

　

いま前景に出ている夢の潜在思想に

いま前景に出された夢の潜在思想に

　

忘れないでいただきたいのですが、夢の潜在思想は

忘れないでいただきたいのですが、夢のこの潜在思想は

　

任意の心的欲動（著作集）

任意の心的興奮（文庫）

任意の心的な動き

　

著作集ｐ１８７／文庫ｐ２９２

結局われわれの見解では、昼の名残の上に、これも無意識に属していたあるもの、すなわち強力ではあるが抑圧を受けていた願望の動きが付加されて、この願望の動きのみが夢を形成することができたということになるのです。この願望の動きが昼の名残に及ぼす作用が、夢の潜在思想の他の部分、もはや覚醒時の生活にもとづいて理解できる合理的なものとみえる必要のない部分を生み出すのです。

結局われわれの見解では、昼の名残の上に、これも無意識に属していたあるもの、すなわち強力ではあるが抑圧された願望の動きが付加されたということになります。この願望の動きこそ、夢形成を可能にした唯一のものです。この願望の動きが昼の名残に及ぼす作用が、夢の潜在思想の別の部分weitere Anteil、もはや必ずしも覚醒時の生活にもとづいて理解でき合理的にみえるとはかぎらない部分Anteilを生み出すのです。

１０月１８日改訂。「覚醒時の生活にもとづいて理解でき合理的にみえる」は、この段落前半に挙げられた第二の性質「完全に理解のできる脈絡のあるもの」という部分に対応しているだろう。この最後の文の文意は、著作集ｐ１８４／文庫ｐ２８８「夢の作業は、普通は昼の潜在思想に属していないが、夢を形成する原動力となるあるものを、これらの思想にきまって付加しているのです。この欠くことのできない付加物はやはり同じように無意識的な願望であり、この願望を充足するために夢の内容が変形されるのです」の部分と同じことを言っているのであろう。

２００１年６月１０日作成／２００１年１０月１９日増補改訂（改訂分は行頭の「・」で表記）

第１５講

著作集ｐ１８８／文庫ｐ２９５

同一の夢をいろいろに解することが当然許されるはずなのに、

同一の夢の重層的解釈が当然許されるはずなのに、

　

著作集ｐ１８９／文庫ｐ２９６

・身振りや語調に代えたのです

・身振りや語調に置き換えたersetzenのです

　

著作集ｐ１９３／文庫ｐ３０１

代理物を形成します。しかし、仄めかしの仄めかしたる所以のものは、仄めかしであることが容易にわからないという点、仄めかしから本来のものへの帰路がたやすくは見つからないという点、また、きわめて特異で珍しい外的な連想によって本来のものに結びついているという点にこそあるのです。

代理形成物を生み出します。しかしこれは仄めかしではありますが、仄めかしであることが容易にわからない、仄めかしから本来のものへの帰路がたやすくは見つからない、また、きわめて特異で珍しい外的な連合によって本来のものに結びついている、そのような仄めかしなのです。

外的な連合とは、「内容・意味的なつながりではない連合」という意味です。

　

文庫ｐ３０２

夢の検閲はこういうものを隠蔽しようとするのです。

夢の検閲はこういう事態を達成しようとしているのです。

　

この結びつきの理由を言い当てることはできません。

この結びつきを察知することはできません。

　

著作集ｐ１９４／文庫ｐ３０３

いわば自然とその解決がえられるか

いわば必然的にその解決がえられるか

　

文庫ｐ３０４

これが機知に近いものであることを否定できないでしょう。

これが機知に近いものであるとの念を禁じ得ないでしょうnicht von sich weisen koennen。

　

自体愛（リビドー論上の一述語。自己以外の対象なくして性的満足を得ること　訳者）を意味する（著作集）

自体愛（訳注　リビドー論上の一述語。自己以外の対象なくして性的満足を得ること）を意味する（文庫）

自体愛（リビドー論上の一述語。他の対象によらない満足のこと）を意味する

括弧内はドイツ語版にもあります。

　

著作集ｐ１９５

・意識前の思考過程がちょっとの間だけ無意識的加工を受けるがままにまかされ、この加工によって意識前の思考過程がウィットになって浮かび上がってくるのだ（著作集）

・意識前の思考過程がわずかな間だけ無意識的加工を受けるがままにまかされ、この加工によって前意識的な思考過程が機知になって浮かび上がってくるのだ（文庫）

・前意識的な思路が、わずかな間だけ無意識的加工を受けるがままにまかされ、そのせいで機知として浮かび上がってくるのだ

　

・無意識の影響のもとで、無意識の領域を支配している機制、すなわち凝縮と移動の作用を受けるのです。つまり、われわれが夢の働きに

・無意識的なものの影響のもとで、そこを支配している機制、すなわち圧縮と移動の作用を受けるのです。つまり、われわれが夢作業に

　

文庫ｐ３０５

・この解釈は疑いもなく正しかったのです

・この解釈〈法〉は疑いもなく正当なものだったのです

　

著作集ｐ１９６／文庫ｐ３０６

・いかなる夢の背後にも「死の留保条件」がある

・いかなる夢の背後にも「死の影」がある

　

ある種のヒステリー症状と同様の構造を持っている

ある種のヒステリー症状と同様に組み立てbauenられている

　

著作集ｐ１９７

・夢をひきおこす昼のなごりは

・夢を誘発anregenする昼のなごりは

　

・医師の話や医師のあたえる刺激が

・医師の話や医師のあたえる誘発Anregungが

　

それは強い感情をともなって、まだ失われずにいる他の日中の関心事と同じように、

それは他の、強い情動を伴った、まだ処理されずにいるunerledigt日中の関心と同じように、

　

・夢をひきおこす他の誘因と同じように医師の刺激によって起こった思考過程も

・夢の他の誘発物Anregerと同じように医師が誘発した思路も

　

・われわれは、夢を見る人に

ここで段落が変わる

２００１年６月２５日作成／２００２年６月２日増補改訂（改訂分は行頭の「・」で表記）

第１６講

著作集ｐ１９９／文庫ｐ３１２

・判決をくだす法廷として

・決定する審級として

　

著作集ｐ２００／文庫ｐ３１３

・非難することもしてはいけません

・排除verwerfenすることもしてはいけません

　

感情の領域から生じていることにお気づきになりませんか。

情動の領域から生じていることにお気づきになりませんか。

　

・患者の側に望みうる最も好ましい態度なのです

・患者の側に望みうる最も好ましい構えEinstellung〈＝体制〉なのです

　

著作集ｐ２０２／文庫ｐ３１６

症状行為を取り上げることにいたします。

症状行動Handlungを取り上げることにいたします。

　

・分析医はむろんどうしてやることもできません。分析医が持っている多くの知識のために

・分析医はむろんさほどのことはできません。分析医が持っているより多くの知識のために

　

・ですから、われわれの同僚の一人が、きみは自分の診療時間に来る患者をどう処置しているかと問われて、肩をすくめながら、幾クローネンかのいわれのない罰金を課しているのさ、と答えるようなことにもなるのです。

・じっさい、われわれの同僚の一人は、きみは自分の診療時間に来る患者に何をあたえているかと問われて、肩をすくめながら、幾クローネンか気まぐれに罰金を課しているのさ、と答えたのでした。

　

文庫ｐ３１７

・ところで、私が待合室から呼び入れる人たちは、いつも必ず自分の後ろのドアを閉めるのを忘れるのです。

・さいきんよくあることですが、、私が待合室から呼び入れる人たちが、自分の後ろのドアを閉めるのを忘れるのです。

　

・しかし、多くの場合私は正しかったのです。そういうふるまいをする人、すなわち待合室から診察室へ通じるドアを開けっ放しにする人は、下層階級の人でつっけんどんな扱いを受けてもしかたがありません。といっても、まあ、先を聞かないうちにそういう人の肩を持たないでください。つまり患者のこういう不注意なふるまいは

・しかし、多くの場合私は正しかったのです。というのも、そういうふるまいをする人、すなわち待合室から診察室へ通じるドアを開けっ放しにする人は、粗暴な人なのですから、無愛想な扱いを受けるに値するからです。といっても、まあ、先を聞かないうちにどちらの味方にもならないでください。つまり患者のこういうだらしなさは

　

・盗み聞きされないように、心を配らなければならないことをよく知っていて

・盗み聞きされないほうが自分の利益になることをよく知っていて

　

著作集ｐ２０３／文庫ｐ３１８

・たぶん誰一人として来はしないだろうと言っているつもりなのです

・たぶん誰一人として来はしないだろうと言いたいのです

　

・治療の話し合いの最中に

・話し合いの最中に

　

・心的経過のちょっとした徴候

・心的事象のちょっとした徴候

　

・外に示された経過は、それを行う当人には意識されていない

・外に示された事象は、それを行う当人の意識には知られていない

　

彼の意識にのぼらないままになっているのです。

彼の意識に知られないままになっているのです。

　

著作集ｐ２０４／文庫ｐ３２０

・彼女はおそろしく興奮してしまい

・彼女がおそろしく高ぶってAufregungしまい

　

著作集ｐ２０５

・その嫌疑を打ち消し

・その誣告Beschuldigungを払いのけabweisen

　

文庫ｐ３２１

邪推や心の痛みや非難の気持が発作的に起こる

不信や苦痛や非難の発作が起こる

　

・手紙の誣告をやはり心の底では信じていた

・手紙の誣告への信を克服していなかった

　

・自分のやさしく誠実な夫も

・自分の情愛的で誠実な夫も

　

文庫ｐ３２２

この種の観念を妄想と呼ぶ

この種の観念を妄想観念と呼ぶ

　

著作集ｐ２０６

・現実と関係づけて検討しても取り除くことができない

・現実と関係づけることによっては取り除くことができない

　

どういう人柄の人に、妄想あるいはとくに嫉妬妄想が形成されるのでしょうか。

どういう人物に、妄想観念あるいはとくに嫉妬の妄想観念が形成されるのでしょうか。

　

・妄想は、これと類似の精神障害や

・妄想観念は、これと類似の精神障害や

　

ある妄想を示したのは、遺伝の結果だ、彼女がその素質をもっていたからだ、と言うでしょう。

ある妄想観念を育んだのは、遺伝による伝達によってその素質をもっていたからだ、と言うでしょう。

　

文庫ｐ３２３

それで満足すべきものでしょうか

それでよしとすべきでしょうか

　

出すぎたことはしないほうがいい（文庫）

自分がもっている以上のものを与えるものは悪いやつだ（著作集）

持っている以上のものを与えるのはペテン師だEin schelm, wer mehr gibt, als er hat.

ここでは「その質問に答えることができる精神医学者がいるとしたらそいつは嘘つきだ」の意。

　

精神科医は、診断と、そしてその後の経過については、豊富な経験にもとづくものであるにもかかわらずやはり不確実な予後に甘んぜざるをえないのです。

精神科医は、診断Diagnoseと、その後の経過についての　−豊富な経験があるにもかかわらずやはり不確実な−　予後予測Prognoseだけでよしとせざるをえないのです。

　

著作集ｐ２０７

・自分の妄想の支えとなっている

・自分の妄想観念の支えとなっている

　

この妄想はある点では手紙とは関係がないわけです。妄想は、

この妄想観念はある点では手紙とは関係がないわけです。妄想観念は、

　

文庫ｐ３２４

この恋心については

この惚れ込みVerliebtheitについては

　

この恋心が無害な情愛という仮面をかぶる

この惚れ込みの情verliebte Neigungが無害な情愛という仮面をかぶる

　

このような恋心はとんでもないこと、あってはならぬこととして意識にはのぼりえなかったのですが

このような惚れ込みはとんでもないこと、あってはならぬこととして意識的にはなりえなかったのですが

　

無意識的な恋慕の気持として

無意識的な惚れ込みとして

　

文庫ｐ３２５

若い男を愛しているだけではなく

若い男に惚れ込んでいるだけではなく

　

彼女自身の恋は彼女には意識されないままでしたが、しかし、彼女にこのような利益をもたらした彼女の恋の反映であるところの空想の方は

彼女自身の愛は彼女にとって意識的なものにはなりませんでしたが、しかし、彼女にこのような利益をもたらしたその反映の方は

　

著作集ｐ２０８

彼女自身に意識されるようになったのです。それを否定する論証が

彼女自身にとって意識的なものになったのです。それにさからう論証が

　

無意識の中に隠れていてふれることのできない御本体には向けられていなかったからです

無意識的なものの中に隠れていてふれることのできない原像には向けられていなかったからです

　

・短時間の、しかも患者の抵抗によって事がややこしくなった分析によって

・短時間の、しかも困難な分析によって

　

・この場合は私はみなさんの判断に従うことはできません。第一に、この妄想は

・これについては私はみなさんの判断を無理強いすることはできません。第一に、この妄想観念は

　

深い感情をともなった

深い情動をともなった

　

第二に、この妄想は

第二に、この妄想観念は

　

ある無意識的な心的過程に対する反応

ある無意識的な心的事象に対する反応

訳文中の「過程」という語はほぼすべてVorgaengの訳語であり「事象」に読み替えるべきだが、ここでは無意識概念との関連から改めて特に注意しておきたい。

　

・この妄想のまさに妄想的性格

・この妄想観念のまさに妄想的性格

　

妄想の抵抗は

妄想観念の耐性Resistenzは

　

・妄想はそれ自体が

・妄想観念はそれ自体が

　

・嫉妬妄想となってそれ以外の妄想にならなかった

・嫉妬の妄想観念となってそれ以外の妄想観念にならなかった

　

文庫ｐ３２６

・またみなさんは、意味あるいは意図の解明のうちに、この状況の中に与えられている無意識的なものに対する関係のうちに、われわれが分析した症状行為との二つの重要な類似点を見のがされることもないでしょう。

・またみなさんは、われわれが分析した症状行動との二つの重要な類似点を見のがされることもないでしょう。つまり、意味あるいは意図の解明と、この状況の中に与えられている無意識的なものに対する関係というふたつです。

　

この夫人が婿を恋するようになったのか

この夫人が婿に惚れ込むようになったのか

　

夫の上に投影する

夫の上に反映し投影する

　

女性の性欲を

女性の性的欲求を

　

著作集ｐ２０９

健康な夫人を満足させるのに必要な性的能力を

健康な夫人が満足のために求めている性的能力を

　

・妻を欺こうなどとは夢にも思わない誠実な夫たちにかぎって（著作集）

・このように性的能力を失い、したがって品行方正が当然であるような夫たちにかぎって（文庫）

文庫版がよい

　

文庫ｐ３２７

経験がこれを教えております

経験がこれに注意するよう教えています

　

この恋の対象に

この惚れ込みVerliebtheitの対象に

　

強い性愛的な結びつきは（文庫）

強いエロティックな結びつきは（著作集）

強いエロティックな拘束Bindungは

　

・この関係は積極的な面でも、消極的な面でも

・この関係はポジティヴな方向へも、ネガティヴな方向へも

　

・許されなかったためばかりではないのです

・許されなかったためにすぎません

　

あるものを妄想内容に関連されることを怠り

あるものを妄想観念の内容に関連されることを怠り

　

著作集ｐ２１０／文庫ｐ３２８

妄想をどうすることもできませんでした。

妄想観念をどうすることもできませんでした。

　

文庫ｐ３２９　

私がこの妄想の分析を

私がこの妄想観念の分析を 　

　

・妄想の場合と同じように、ほかのもろもろの型の神経症および精神障害についても

・妄想観念の場合と同じように、ほかのもろもろの型の神経および精神の障害についても

　

・それが治療上の能力に変わることを事実によって証明するような、広範な精神障害のグループが存在する

・それが治療上の能力に変換Umsetzungされることを事実によって証明するような、広範な神経障害のグループが存在する

２００１年７月１日作成２００２年６月２日増補改訂（改訂分は行頭の「・」で表記）