フロイト著作集第１巻

翻訳正誤表（気づいたところだけ）

『精神分析入門』

第２８講

　２７，２８講では精神分析の臨床について扱われている。いくつもの語に「治療」という訳が当てられているが、日本語で「治療」というと、「患者に働きかけて、病状が改善する（治る）」という二段階の両者を含意してしまう。単に患者への処置について述べられたことを、病状改善に役立つことのように読まれてしまうことは誤解を招きやすいので、以下の２講では、Behandlungに「手当て」、Therapieに「療法」、Heilungに「治癒」、Technikに「技法」を当て、Kurについてのみ（この語にも「治す」という意味は希薄であるが、「kurieren」という動詞には「治す」という意味がありそうなので）「治療」を用いることとする。
　このために今回、２度目の改訂を行うが、（１度目の改訂分には行頭に「・」を付したので）２度目の改訂分は行頭に「・・」と表記することとする。

　

著作集ｐ３７０／文庫ｐ１９１

・われわれの治療の影響が本質的には感情転移に

・われわれの影響が本質的には転移に

・とりもなおさず症状の現れに対して向けられる暗示であり

・とりもなおさず症状の表出Aeusserungに対して向けられる暗示であり

動機を表明することを抑えるように要求するわけです

動機を表出することAeusserungを禁圧するように要求するわけです

文庫ｐ１９２

・・私は催眠療法を行って

・・私は催眠的手当てを行って

ブロイアー式の尋問による患者の意中を探る方法とを併用しました（著作集）

ブロイアー式の詳細な質問による患者の意中を探る方法とを併用しました（文庫）

ブロイアー式の患者の尋問Ausforschungとを併用しました

著作集ｐ３７１

患者に不快を与えないもの

患者に不愉快でないnicht unangenehmもの

患者に苦痛も不快感も与えなかったのです

患者に苦労Mueheも苦難Beschwerdenももたらさなかったのです

・患者の利益を考えてみれば問題ではなくなってしまったのです

・患者の利益を考えてみれば問題ではなかったのです

文庫ｐ１９３

・この方法の不都合な点は、この方法がそういうふうに安定性を欠いているということよりも、成果が長続きしないということでした

・この方法がそういうふうに安定性を欠いているということよりももっとひどいのは、成果が長続きしないということでした

・新しい病気にかかったとか

・新しい病気に置き換わったersetzenとか

・・私は短時間の催眠療法によって

・・私は短時間の催眠的手当てによって

ある婦人の重い症状を

ある婦人の重い状態を

私を嫌うようになって以来、病気はまた元に戻って

私を恨むようになって以来、状態は回帰して

・やはりその病気は再発した

・やはりその状態は再発した

・私が何度も神経症の症状を催眠法によって治して

・私が何度も神経質な状態nervoesen Zustandから催眠によって救って

・・あるとくに執拗な発作を治療している最中に　

・・あるとくに執拗な発作の手当ての最中に　

著作集ｐ３７２

あなたの苦悩はちょっとした言葉で

あなたの苦難Beschwerdenはちょっとした言葉で

・適当な処置という外的な助けを借りずに、直接に病気に攻撃を加えるというのは、ほんのわずかな力で大きな重荷を動かすというのに等しく、これはわれわれのエネルギー論の考え方に矛盾します。

・適当な諸々の設備Vorrichtungenという外的な助けを借りずに直接に作用を与えた場合、ほんのわずかな努力で大きな質量を動かすことができる、などというのは、われわれのエネルギー論の考え方に矛盾します。

治癒力の「触発」という事象もあるからです。

「〈物体を固定していた器具を外して、バネや重力の力に任せる〉開放Ausloesungen」ということもあるからです。

催眠療法は心情生活の中のあるものを隠蔽し

催眠療法は心的生活の中のあるものを隠蔽し

文庫ｐ１９５

症状を形成するようになった過程はもとのままに全く放置しているのです

症状の形成に至った諸々の事象は全てもとのままにしておいているのです

・葛藤の結果を変更する

・葛藤の結果を改変abaendernする

・・精神分析療法では、医師にも患者にも

・・精神分析的な治療Kurでは、医師にも患者にも

・内的抵抗を取り除く

・内的抵抗を揚棄する

患者の心情生活は

患者の心的生活は

・・この克服という働きは、分析療法の本質的な作業です

・・この克服作業は、分析的な治療Kurの本質的な働きです

著作集ｐ３７３

・・暗示を治療に使用する

・・暗示を療法〈テラピー〉的に使用する

文庫ｐ１９６

彼らは特殊な態度をとって

彼らは特殊な構えEinstellungをとって

精神分析は感情転移そのものに手を加えます。感情転移に対立するものを解消させるのです。われわれが利用しようとする道具を整備するわけです。このようにして暗示の力を全く別の目的に利用することができるようになります。すなわち、われわれは暗示の力を手中におさめるのです。患者は単に自分の好き勝手に暗示されるのではなく、患者が暗示の影響を受け入れるかぎり、われわれはその暗示をわれわれの思いどおりに統制するのです。

精神分析は転移そのものを相手に作業します。転移を妨げるentgegenstehenものを解消aufloesenさせ、われわれが影響を与えていくための道具を準備するzurichtenわけです。そうすると暗示の力から全く別の利益Nutzenをひきだすことができるようになります。すなわち、われわれは暗示の力を手中におさめるのです。たんに患者が自分を好き勝手に暗示するのではなく、われわれも、患者が暗示の影響を受け入れるかぎり、暗示を統制するのです。

・・治療に役立つことが

・・療法〈テラピー〉に役立つものが

「役立つもの」 とは暗示のことだろう。

・・とくに有効な暗示療法の一種

・・とくに有効な暗示的手当ての一種

生活に感化を及ぼすことや心理的力動性や無意識などに関する精神分析の主張のすべてを

生活の影響や心的力動性や無意識的なものなどに関する精神分析の主張のすべてを

文庫ｐ１９７

われわれ自身の堕落した想像の中で

われわれ自身の堕落した空想の中で

患者たちに「信じ込ませ」たことなのだというのです

患者たちに「説き伏せて信じ込ませたeingeredet」ことなのだというのです

著作集ｐ３７４

患者の心の中の現実と一致するような期待観念を

患者における現実と一致するような期待表象を

そういうものは引っこめて、それをより正しいものに取りかえなければならないのです

そういうものは撤回zurueckziehenして、それをより正しいものに置き換えersetzenなければならないのです

最初の効果では満足しないからです

最初の効果ではよしとbegnuegenしないからです

文庫ｐ１９８ 　

感情転移をそのつど解消させることによって

転移を再三再四解消させることによって

・・分析的治療を純然たる暗示療法から区別し

・・分析的な手当てを純然たる暗示的な手当てから区別し

・・他のどんな暗示的治療法でも

・・他のどんな暗示的な手当てでも

・・分析的治療においては、感情転移そのものが治療の対象となるのですから

・・分析的な手当てにおいては、転移そのものが手当ての対象となるのですから

・・分析療法が終わる時には

・・分析的治療Kurが終わる時には

その時になって効果が現れたり、あるいはその時まで効果が続いていたりすれば、それは暗示にもとづくものではなく、暗示の助けを借りて行われた内的抵抗の克服の結果にもとづくものであり、患者の心の中で達成された内的変化にもとづくものなのです

いま効果が現れたり、あるいは効果が保たれているとすれば、それは暗示Suggestionにもとづくものではなく、暗示の助けを借りて行われた内的抵抗の克服のはたらきにもとづくものであり、患者において達成された内的変化にもとづくものなのです

・・われわれが治療中にたえず

・・われわれが治療Kur中にたえず

感情転移神経症患者たちの無意識について

転移神経症患者たちの無意識的なものについて

著作集ｐ３７５／文庫ｐ１９９

神経症患者は楽しみを味わうことも仕事をすることもできませんが、彼が楽しみを味わうことができないのは

神経症患者は享楽genussも仕事をすることもできませんが、彼が享楽genussを味わうことができないのは

・・それゆえ治療の課題は、その時々の、リビドーを自我から引き離している束縛からリビドーを解放して

・・それゆえ療法〈テラピー〉上の課題は、その時々の、自我から逃れてentziehenいる拘束からリビドーを解き放して

・ただ一つの可能な代償満足を与えてくれる症状に結びついているのです

・ただ一つの可能な代理満足を与えてくれる症状に拘束されているのです

・当時は自由に使えなかったそういう欲動の力の助けを借りて

・当時は自由に使えなかった彼の欲動の力の助けを借りて

このような抑圧過程の吟味が、抑圧を招くに至った諸過程の記憶の痕跡にたよって行われても、それは部分的にしか成功しません

このような抑圧プロセスの見直しRevisionは、抑圧に陥った諸事象の記憶痕跡に頼っては部分的にしか行われません

文庫ｐ２００

患者の自由になるすべての心的エネルギーを動員して

患者の自由になるすべての心的な力を動員して

・医師の暗示によって

・医師の暗示の助けによって

正常な心理的葛藤としての経過をとるのです

正常な心的葛藤としての経過をとるのです

著作集３７６

自我とリビドーとの間の疎隔した関係は

自我とリビドーとの間の疎隔は

以前の対象である症状に戻って行くことはできず、自我の支配に服するようになるのです

以前の対象に回帰することはできず、自我の自由使用Verfuegungに供せられるのです

・・この治療作業中に攻撃される敵は、一つには、抑圧傾向として現れてくるリビドーがある方向に向かおうとすることに対する自我の嫌悪であり

・・この療法〈テラピー〉作業中に攻撃される敵は、一つには、抑圧への性向Verdraengungsneigungとして表出してきた、リビドーがある方向に向かおうとすることに対する、自我の嫌悪であり

文庫ｐ２０１

・・そこで治療作業は二段階に

・・そこで療法〈テラピー〉作業は二段階に

この新たな代替葛藤において抑圧を排除するという点にあるのですから、その結果、リビドーは無意識へ逃げ込むことによってふたたび自我から遠ざかるということができないのです。この抑圧の排除ができるのは（文庫）

このよみがえられた葛藤において抑圧を排除することですから、その結果、リビドーは無意識へ逃げ込むことによってふたたび自我から遠ざかるということができないのです。この抑圧の排除ができるのは（著作集）

この新たな葛藤において抑圧を遮断Ausschaltungしてしまい、その結果、リビドーが無意識的なものへ逃避することによってふたたび自我から逃れるsich entziehenことができないようにする、という点にあります。この抑圧の遮断Ausschaltungができるのは

置き換える解釈の働きによって、無意識を犠牲にして

変換umsetzenする解釈作業によって、無意識的なものを犠牲にして

リビドーの一部を昇華によって片づける

リビドーの一部を昇華によって処理する

リビドーに対して尻込みする気持ちが減少するのです

リビドーに対する畏怖Scheuが減少するのです

・・治療の際の諸過程が

・・手当ての際の諸事象が

対象への感情転移を

対象転移を

自我の支配を脱しているリビドーの全体を捉える

自我の統治を逃れているentziehenリビドーの全体を捕捉する

文庫ｐ２０２

・・治療中の、および治療によって回復されたリビドー配分をもとにして

・・手当て中の、手当てによって成立したリビドー配分Verteilungをもとにして

リビドーの配分状態を推測してはならない

リビドーの投下Unterbringungを推測してはならない

著作集ｐ３１８／文庫ｐ１０２の正誤表を参照。

強い父感情転移を作り出し

強い父親転移を確立し

その症例を解決する

その症例を処理する

無意識に父親に固定させていた

無意識的に父親に拘束していた

父感情転移は、われわれがリビドーを手に入れようとして

父親転移は、われわれがリビドーを征服bemaechtigenしようとして

著作集ｐ３７７

リビドーの配分状態を頭の中で再構成してみる

リビドーの配分を思想の中で再構築してみる

自由連想と同じく

自由な着想と同じく

リビドー処分の仕方を明らかにする

リビドー投下Unterbringungの仕方を明らかにする

自我から取り上げられたリビドーは

自我から逃れたentziehenリビドーは

・・夢の解釈は精神分析による治療において

・・夢の解釈は精神分析による手当てにおいて

・・長期にわたって、治療作業の中で

・・長期にわたって、作業の中で

重しとなっている抑圧の圧力が軽減するので、抑圧されていた欲動は

重しとなっている圧力が軽減するので、抑圧されていた動きは

文庫ｐ２０３

自我から引き離されたリビドーが

自我から逃れたentziehenリビドーが

抑圧された無意識に関する知識をうるのに

抑圧された無意識的なものに関する知識をうるのに

健康人の上にも移してみずにはいられません

健康人の上にも転移せずにはいられません

健康人の心的生活の中にも、症状の形成および夢の形成を、それだけですでに可能にするような要因があることを否定できません

健康人も、心的生活の中に、症状の形成および夢の形成をそれだけですでに可能にするような要因を持っていることを認めないin Abrede stellenわけにはいきません

健康人の無意識の体系は抑圧された、なおエネルギーの充当されている欲動を隠しているということ

健康人の無意識的なもののシステムは抑圧された、なおエネルギーの充当されている動きを隠しているということ

健康人のリビドーの一部分は彼の自我の意のままにならなくなっている

健康人のリビドーの一部分は彼の自我の自由使用Verfuegungを逃れている

著作集ｐ３７８／文庫ｐ２０４

神経質な点のある健康状態と神経症との区別は、実用的な点だけに限られます（文庫）

健康といいうる範囲内での神経質と神経症との区別は、実用的な点だけに限られます（著作集）

神経質な健康状態と神経症との区別は、実践上のことがらだけに限られます

まだ充分に楽しんだり

まだ充分に享楽Genussや

おそらく自由なエネルギー量と抑圧によって束縛されたエネルギー量との（著作集）

おそらく自由なままのエネルギー量と抑圧によって束縛されたエネルギー量との（文庫）

おそらく自由なままのエネルギー価と抑圧によって拘束されたエネルギー価との

夢はわれわれにリビドーのありのままの処理の仕方と

夢はわれわれに実際のリビドーの投下Unterbringungと

・・治療を試みるのに必要な条件や、治療によって達成される効果については

・・治療Kurを試みるのに必要な条件や、治療Kurによって達成される効果については

文庫ｐ２０５

・・治療の条件についてお話ししないのは

・・前者についてお話ししないのは

・実用的な手引きを

・実践的な手引きを

・・治療の成果については

・・後者については

・・内科的な治療の分野でみられる最もみごとな効果にも劣らぬような治療効果を

・・内科的な療法〈テラピー〉の分野でみられる最もみごとな効果にも劣らぬような治癒効果を

・言い負かそうとしているという嫌疑を招きかねないからです。（著作集）

・言い負かそうとしているという嫌疑を招きかねません。（文庫）

文庫を採用する

・・この治療法の無価値である所以を

・・この手当て法の無価値である所以を

・脅迫的な言辞がくりかえし述べられています

・脅迫的な言辞が精神分析家に対してくりかえし述べられています

・・けっして分析の治療上の有効性に関して

・・けっして分析の療法〈テラピー〉上の有効性に関して

著作集ｐ３７９／文庫ｐ２０６

・・とうてい分析療法の治療能力を判定することなど

・・とうてい分析療法の効能Leistungsfaehigkeitを判定することなど

・・多くの治療の試みが

・・多くの手当ての試みが

・・われわれがあらかじめ定めておいた適応症から除外しているような症例に精神分析治療が

・・われわれが適応症の設定によって除外しているような症例に分析が

不適当な対象を選んだために起こったのではなく

不適当な対象選択のために起こったのではなく

・実際上には

・実践上には

・・精神分析による治療は外科手術に

・・精神分析による手当ては外科手術に

文庫ｐ２０７

・・精神分析による治療の場合も

・・精神分析による手当ての場合も

・患者の内的抵抗に対して準備することならできますが、この外的抵抗はどうして防いだらいいでしょうか

・患者の内的抵抗に対しての準備ならできていますが、この外的抵抗からはどうして防御したらいいでしょうか

・・この分析治療全体から

・・この案件全体から

著作集ｐ３８０

・患者の近親者が往々にして患者が健康になるよりも、むしろ現在のままでいてもらいたいと思っていることに気づいたからといって

・患者の隣人が往々にして、患者が健康になることの利益は、現在のままでいてもらうよりも少ない、と漏らしていることに気づいたからといって

健康者は自分の利益と患者の回復とのどちらを選ぶか

健康者は自分の利益と患者の回復という利益とのどちらを選択するか

・・自分の旧悪が露見するのが当然予測されるような妻の精神分析による治療を見たがらないのは

・・自分の旧悪が露見するのが当然予測されるような妻の手当てを見たがらないのは

文庫ｐ２０８

・・私は一人の若い娘さんに分析治療を

・・私は一人の若い娘さんに分析的な手当てを

・・自分にとって有害な治療を

・・自分にとって有害な手当てを

著作集ｐ３８１／文庫ｐ２０９

・・この治療の結果が悪かったというので

・・この手当ての結果が悪かったというので

・・つまり治療は、この「隠しごと」の

・・つまり手当ては、この「隠しごと」の

・・すなわち独り立ちしていない患者の治療は引き受けない

・・すなわち独り立ちしていない患者の手当ては引き受けない

・・治療期間中は自分に課せられた課題と闘わねばならない

・・手当て期間中は自分に課せられた課題と闘わねばならない

文庫ｐ２１０

・・ある療法の成否が

・・ある手当ての成否が

・・治療を試みた神経症疾患の症例は

・・手当てを試みた神経症疾患の症例は

著作集ｐ３８２

・・その上、治療効果の確実性について

・・その上、治癒効果の確実性について

・・自分の病気を自分が受けた治療と同じく秘密にしていた人たち

・・自分の病気を自分が受けた手当てと同じく秘密にしていた人たち

・私が統計的な比較を退けた

・私を抑止した

文庫ｐ２１１

・・人間は病気の治療法ということになると

・・人間は療法〈テラピー〉ということになると

・合理的な手段で彼らを相手に

・理性的な手段で彼らを相手に

・・むずかしい症例を治しても、それは精神分析療法が有効であるということの証明にならない

・・むずかしい症例を治しても、それは有効であるということの証明にならない

・・メランコリーが過ぎてよくなっている時期に私の治療を受け

・・メランコリーが過ぎてよくなっている時期に私の手当てを受け

文庫ｐ２１２

・・いくたの国々において分析治療を行う医師が

・・いくたの国々において分析的な手当てを行う医師が

・・私がまだ若い医師として催眠による暗示療法に従事していたころ、学校医学はこの暗示療法に対してごうごうたる非難の声を浴びせたことがありますが、今日では精神分析療法に対して、精神分析に反対する「冷静なる人々」からは、当時暗示療法に加えられたのと同じような非難が加えられています。しかし催眠法は、治療の原動力としては

・・私がまだ若い医師として催眠による暗示的な手当てに従事していたころ、医師たちは私に対し、この暗示的な手当てについてごうごうたる憤激の声を浴びせたことがありますが、それは今日「冷静なる人々」から精神分析に対して加えられている憤激と同じようなものです。しかし催眠法は、療法〈テラピー〉的な作用者Agensとしては

・・治療が半ばで突然中止されたりした時に

・・分析が半ばで突然中止されたりした時に

・・ことに感情転移は治療が非良心的な医師の手によって行われる時には

・・ことに転移は非良心的な医師の手に入ると

・・切れないメスは、治療の役には立たないのです

・・切れないメスは、治癒のためにも役に立たないのです

２００１年１１月１３日作成／２００２年１２月３１日増補改訂（追加分は行頭の「・」で表記）／２００６年３月２９日「Kur」の訳語を修正